
私は出来る人に思われたい!
私はでしゃばることが苦手だ。人前で話すのは極度に緊張する。
50代の時に6年ほど自治会の役員を任され、少しは大勢の前で話す経験をしたが、生来の口下手のために、相変わらず苦痛に感じる。
自分から目立つのが不得手な分、傍目から受け身的に認められたい欲求が非常に強い。
本当は目立ちたい欲望を胸に懐きながら、消極的な性格のためにそれを内側に抑え込み、傷つきにくい安全な位置にいて甘い汁だけ吸いたいのである。
非常に醜い。いやらしい性格だ。
しかし、どうすることも出来ない性分だから、このままこれで生きていくしかない。
私に出来ることは、本当に他人から認められるような人、出来る人になることだけだ。
私の思う出来る人とは、他人の役に立つ人間である。
今の私には力仕事ぐらいしか人の役に立てることがない。それだけでは満足できないのだ。
肉体的なこと以外に、知的に役に立つ人間になりたい。
決して知識や能力をひけらかすような人間になりたくはない。そうではなくて、何かの折に人から頼まれた時に、身についた能力が当たり前のことのように発揮できる人間だ。
「え? あんた、そんなこことできるの? へー、見かけによらずすごいね。いつも目立たないから、何もできない人だと思っていたのに、意外だなー」
なんてね。普段はボンクラに見られていても、いざという時に人の役に立つような人間になれたらいいなあ、と憧れる。
見かけは馬鹿みたいなのに、意外な能力を持っているような人間に私はなりたい。
生きている内になれるだろうか?はー、前途多難。ため息しか出てこない。ポテチン。
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